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2024年11月25日から2024年12月8日までに円城浄水場有機フッ素化合物検出に伴う血中濃度検査を受けられた方に対して、分析機関からの分析結果および分析結果をもとにした集団データの解析結果が届きましたので、2025年1月27日(月曜日)に検査結果を発送しています。
PFASの血中濃度が高い場合であっても、現時点では健康状態との関連について明確なものはなく、将来的な疾病の予測も難しい状況です。今後、岡山大学を中心に川崎医科大学や地元医師会などの協力をいただき、血中濃度とご回答いただいた健康調査票の内容や疾病の関連などの解析をしていただきます。
円城浄水場の給水を利用されていて、血液検査を希望する方に対して、2024年11月25日から下記の日程で実施した結果、合計で709名の方が採血を受けられました。なお、下記の日程で受けられなかった方に対しては、2025年1月25日から別の日程を設けて実施することとしています。
日付 | 会場 | 人数(単位:人) |
---|---|---|
2024年11月25日(月曜日) | 飛躍の郷ひだまり(13歳以上) | 50 |
2024年11月27日(水曜日) | 総合福祉センター(13歳以上) | 105 |
2024年11月28日(木曜日) | 総合福祉センター(13歳以上) | 105 |
2024年11月29日(金曜日) | 細田集会所(13歳以上) | 67 |
2024年11月30日(土曜日) | 総合福祉センター(13歳以上) | 162 |
2024年12月1日(日曜日) | 総合福祉センター(13歳以上) | 155 |
2024年12月1日(日曜日) | 青山こども岡山北クリニック(12歳以下) | 30 |
2024年12月8日(日曜日) | 青山こども岡山北クリニック(12歳以下) | 35 |
PFOS | PFOA | PFHxS | PFNA | PFDA | PFUnA |
NMe FOSAA |
年齢 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
単位 | (ng/mL) | (歳) | ||||||
平均値(※1) | 8.3 | 135.6 | 0.9 | 3.4 | 1.1 | 2.2 | 0 | 53.4 |
最大 | 55.7 | 718.8 | 6.2 | 58 | 11.8 | 14.7 | 0.4 | |
中央値(※2) | 6 | 109.8 | 0.8 | 2.5 | 0.8 | 1.6 | 0 | 58 |
最小 | 0.2 | 0.2 | 0 | 0 | 0.1 | 0.3 | 0 |
※1 平均値:合計値を検査人数で割って得られる値
※2 中央値:数値を順に並べたときに順番が真ん中となる値
・PFASの血中濃度が高い場合であっても、現時点では健康状態との関連について明確なものはなく、将来的な疾病の予測も難しい状況です。
・今後、岡山大学を中心に川崎医科大学や地元医師会などの協力をいただき、血中濃度と疾病の関連などの解析をしていただきます。
・PFASとの関連については明らかではありませんが、体調不良など健康面で何か症状があれば、医療機関受診をお勧めします。
健康面でのご心配、ご不安についての相談窓口を開設しています。まずは、保健課職員が対応させていただきますが、専門機関からのご意見を伺いながら、ご相談に応じます。
【保健課】0866-54-1326 平日 8時30分~17時00分
【出張相談】かもがわ総合福祉センター
毎週火曜日(祝日を除く)9時00分~12時00分
【臨時相談】かもがわ総合福祉センター
2月6日(木曜日) 9時00分~12時00分 および 2月11日(火曜日)祝日 9時00分~12時00分
※相談される方が多い場合には、お待ちいただくこともあります。
・血中濃度検査結果に対する住民説明会の開催
日時:2月16日(日曜日) 第1回 15時00分~16時00分 第2回 17時00分~18時00分 ※第1回・第2回とも同じ内容です。
場所:かもがわ総合福祉センター
※詳しくは、こちら [PDFファイル/40KB]をご覧ください。
・特定健康診査、後期高齢者健診の無料実施
吉備中央町国民健康保険、後期高齢者医療加入者で令和5年11月以前に円城浄水場の給水を飲用された方が対象 (18歳~39歳の方も対象とします)
・2~18歳の希望者へ脂質、肝機能等の血液検査(詳細は未定です)
・健康診断などを積極的に受けていただき、ご自身の健康について経過観察を行っていただくと共に、町においても長期的に健康調査を行っていきます。
・水道水について、水源の変更に加え、定期的な水質検査等により、暫定目標値を超えることのないよう水質管理を徹底しており、水道水からPFASが体内に取り込まれることがなくなっています。PFASが体内から排泄される半減期(半分に減るまでに要する期間)が約2~8年とされていることから、5年後に再度血中濃度の検査を予定しています。
<人の健康への影響>
PFOS、PFOA は、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。また、人においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについては十分な知見はありません。そのため、現在も国際的に様々な知見に基づく基準値等の検討が進められています。
<PFASとの関連について評価及び研究がすすめられているもの>
肝機能、脂質代謝(総コレステロールの上昇) 、甲状腺機能、出生体重の低下 、免疫(抗体反応の低下) 、発がん性 など
【参考資料】
「PFOS、PFOAに関するQ&A集 2024年8月時点」環境省・PFASに関する総合戦略検討専門家会議
「評価書 有機フッ素化合物(PFAS) 2024年6月」内閣府・食品安全委員会