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吉備中央町の大事な子育て支援の拠点である子育て支援センター「はぴはぴ」。
子育てひろば「ゆう」の取り組みと「一時保育」についてスタッフの津島玲香さんにお話を伺ってきました。
Q 現在スタッフは何人ですか?
― 9名のスタッフが所属し、毎日常時4名で担当しています。子育てひろばに2名と、一時保育に2名です。
ほとんどのスタッフが自分の子育てや、孫の子育てをしながら働いています。一時保育については保育士が1名必要ですが、9名のうち5名が保育士の資格を持っています。
全員子育て経験者で、スタッフは以前利用されていたO Bのママさんたちや60代の方が定年後に働いているパターンもあります。
Q 子育て広場「ゆう」の1日の利用者数は何人ですか?
― 1日2~3組利用されています。講座があるときは多いです。
2024年4月から吉備中央町ではこども園ができたので、0歳児−3歳児未満の受け皿が広がり、早めに仕事に復帰する方が増え、以前よりも利用者が減っています。
また最近では、産後ケアが手厚いので、生後6ヶ月ぐらいまでは、産後ケアを利用されて、その後こども園に預けてお仕事に復帰される方が多いと感じます。
Q 主な利用目的は何ですか?
― 子どもが自由に遊べる場所を求めて来られる方や、お母さんのリフレッシュが目的で来られるなど、様々です。「先生、聞いて」とお話に来られる方もいらっしゃいます。
それ以外にも赤ちゃんの体験を増やしたり、ママのお友達を増やすために来られる方が多いです。
Q 講座もたくさん開催されていますね!
― はい、たくさん企画しています。今日は「赤ちゃんとお母さんの体の話」という座談会を開催しました。
5組の親子が参加されました。講師は、身体の専門家 浜田由紀先生です。理学療法士の資格をお持ちで、吉備中央町で子育てをされた経験がある方なので、ご自身の体験を交えながらお話をしていただきました。
身体のことだけでなく、おんぶひもや離乳食の話などたくさんのジャンルの話を聞いていただく機会となりました。
Q 定期的に開催している講座は何ですか?
― 「絵本の日」と「プレママ たまごくらぶ」と「井戸端会議 家庭教育支援チーム員さん来訪」は定期的に開催しています。
Q 井戸端会議とはどのようなものですか?
― 家庭教育支援チーム員さんが来られ、みんなで座談会をしながら学んでいく感じです。
私も所属していて、去年発足したチームです。家庭での子育てについてアドバイスをさせてもらっています。
支援チームメンバーには、保育士、保健師、子育て経験者など色々な方がおり、妊娠からお子さんが高校卒業するまで、相談することができます。
このメンバーの方たちと知り合っておくと、何かあった時に相談できます。岡山県の教育委員会が作っているプログラムに沿った講座も町内各地で開催しています。
Q 具体的にはどのような内容ですか?
― 例えば、ミルクや母乳についての話です。どちらを選んでも正解なのに悩んでいるママがとても多いので、色々な選択肢や捉え方があることをお伝えしています。
おんぶ紐や抱っこ紐についても同じです。また、遊び方などは家庭で育つ力と、こども園で育つ力は違うので、お子さんが小さい時からこういうことを家庭では経験させてあげたら良いよというような話をしています。
Q 今月は、「My 子育てプランを考えてみよう」というテーマですがどのような内容ですか?
― ママさんたちは目の前のことで必死だと思うので、ちょっと先を見てみましょう!というお話をします。
例えば1歳になった時に子どもはどんな風に成長しているかな?自分はどんなママになっているかな?などをみんなで話し合いながら考える会です。
スマ―トフォンがあればなんでも調べられる時代なので、悩んだ時にすぐ解決はできますが、こういう場で話をして解決することができることもあります。
Q 参加者さんは0歳児さんのママさんが多いですか?
― 1歳前後のママさんが一番多いです。時々、2、3歳さんも来ます。園に入っていてママがお休みの時に来てくださる親子もいます。
Q 8月のイベント「おまつりごっこ」はとても人気があると伺いました。
― 今年も開催しました。18組30名ぐらいの方が参加してくださいました。
くじ引き、金魚すくい、お面作り、スタッフの催しものなど盛りだくさんです。1年に1回、親子で楽しんでもらいたいという感謝を込めたお祭りで、とても人気です。
こちらは、園に入ってしまったけど、以前利用したことのある年長さんぐらいの方までたくさん来られます。そこで久しぶりに再会する親子もいて同窓会みたいですよ。
Q 「キッズアート」はどんな講座ですか?
― お子さんの足形を取ったり、親子で制作したりします。
ホールに大きい画用紙をおいてクレヨンや色々な画材を使って、家ではできないようなダイナミックなお絵描きをしてもらいます。
Q 人気の講座はなんですか?
― その年その年で変わってきます。ママの好みもあるので、絵本が人気の年もあれば、保健栄養相談が人気の年もあります。身長、体重を測ることができるので、その確認で来られる方もいます。離乳食の話も栄養士さんと相談できるのでとても人気です。
Q 他に人気の講座はありますか?
― 「ママリフレ」も人気です。子どもだけではなくママが楽しむ会なのですが、多肉植物、アロマ、足浴、ハーブ、ヨガなど様々です。ほとんどがスタッフや地域の方でそれに長けた方たちに講師をしていただいています。
Q 企画はどうやって決まりますか?
― 基本的には毎年同じですが、テーマについては、直接ママからの要望を聞いて企画しています。ママと子どもたちが経験をして欲しいなと思うことを企画しています。
Q 最初に行きやすい講座は何ですか?
― 妊婦さんで来られるのはヨガ講座に来られる方が多いです。産後に「プレママ」に来られて、沐浴体験をしていただくこともできます。
最初のきっかけは勇気がいるので、講座やイベントはとても良い機会になると思います。あと、リサイクルの服や靴を置いてあるコーナーもあります。
Q 一時保育について教えてください。
― 最大6名の受け入れができます。今は、やはり子育て広場と同じく利用者数が減ってしまったので1日1名ぐらいです。園がいっぱいになってくると利用者も増えてきますので、年度の後半に利用される方が多いです。
現在は登録されている方は、5名程度いらっしゃいます。1ヶ月に10日まで、1時間200円で1日に8時間まで利用できます。
リフレッシュや就労、学校行事など理由は問わないので、ぜひ利用して欲しいです。昼食は各自で準備してもらうのですが、手作りでなくてもベビーフードでも大丈夫ですよ。量以外のことは特に何も言いません。
Q 1日の流れは、園と同じですか?
― 同じです。外遊びや夏は水遊びもできます。子育てひろばの子どもたちと一緒に遊んでいます。
Q 利用者の声はどうですか?
― とてもありがたいと言ってもらえます。保育士がついているので、発達に合わせた遊びができるので、お家ではできない経験をさせてあげられると思います。
Q 移住されてきた利用者さんもおられますか?
― おられます。移住された方は頼れるご両親などが近くにいない場合が多いと思うので、ここに来てもらえるとお手伝いできると思います。一つの安心できる場所になったらいいなあと考えています。
Q 最後に一言お願いします。
― 保育士がいて、専門的な相談ができる「子育てひろば」を作ることが設立当初からの目的にあります。保育ではなくて家庭での子育ての専門的なアドバイスができるように、職員研修などもしています。
今、こども園に入りやすくなっていますが、それでもこういう場所も必要だということを伝えていけたらいいなと思っています。
(コメント)
子育て支援センター「はぴはぴ」のスタッフのみなさん、快く取材に応じていただき、ありがとうございました!ご利用された皆さま、撮影にご協力いただきありがとうございました。
ゆったり落ち着いた空間で、子どもたちの笑顔がたくさん見られました。ぜひご利用してみてください♪
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