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加茂大祭


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印刷用ページを表示する 掲載日:2023年9月19日更新

県指定重要無形民俗文化財で、寄宮祭として970年の伝統を誇る県下三大祭りのひとつです。町内8箇所の神社から、樹齢500年を越えると言われる杉や桧の森に覆われた加茂市場の総社宮に神輿や太鼓の行列が集い、古式ゆかしい神事が繰り広げられます。この日は町内に笛や太鼓が鳴り響き、お祭りムード一色となります。

加茂大祭

開催日・会場

10月第3日曜日 総社宮(吉備中央町加茂市場)

歴史・変遷

 加茂大祭の歴史の始まりは、社伝によれば天喜年中(1053~58)と記録されています。今から数えて970年余り前です。当時、加茂郷と呼ばれていた旧加茂川町一帯に悪疫が流行し、その悪疫が神威によってはらい除かれたので、それに感謝するために付近の12社が総社に参集したといわれています。
 その後、戦国時代に入り、前後200年の間、加茂大祭は中断されましたが、江戸時代中期より再興され、以後毎年行われてきました。そして、昭和34年(1959)に岡山県指定重要無形民俗文化財に指定されました。この加茂大祭保存のために「備前加茂大祭芸能保存会」も結成され、今日も盛大に神事が行われています。

年表
時代 加茂大祭のあゆみ 日本のあゆみ
平安 1053年~
 1058年
天喜年中 加茂大祭始まる 1017年 藤原道長太政大臣となる
鎌倉 1281年 弘安4年 総社石燈篭造立 1281年 元寇(弘安の役)が起きる
室町 1365年 貞治4年 総社石造地蔵菩薩立像造立    
    応仁 加茂大祭中断 1467年 応仁の乱(~77)
    明応      
  1504年~
 1521年
永正年中 伊賀氏総社造営し、加茂大祭を起こす
伊賀氏滅亡後、加茂大祭中断
1509年 豊臣秀吉全国を統一
江戸       1603年 江戸幕府創立
        1632年 池田光政岡山藩主となる
  1669年 漢文9年 池田光政総社本殿造営する    
  1700年 元禄13年 加茂庄惣社縁起できる    
  1716年 享保元年 加茂大祭復興    
  1731年 享保16年 総社大鳥居できる    
  1747年 延享4年 池田継政化気神社造営する    
  1858年 安政5年 将軍徳川家定の穏便で祭りを遅延した    
明治 1869年 明治2年 各神社の御神号が変わる 1868年 明治元 明治維新始まる
大正          
昭和 1959年 昭和34年 岡山県指定重要無形民俗文化財に指定 1945年 昭和20 太平洋戦争終結
  1974年 昭和49年 総社(宮)社叢が郷土記念物に指定

1956年

昭和31 国際連合加盟
平成 1989年 平成元年 毎年10月第3日曜日に開催決まる    
  1990年 平成2年 台風により本殿半壊    
  1992年 平成4年 総社本殿が復旧する    
  1994年 平成6年 お祭り会館できる    

 出典・参考:加茂川町教育委員会資料

祭りの進み方

祭の形式は寄宮祭という珍しい形式です。町内の鴨神社・化気神社・松尾神社・日吉神社・素盞鳴神社・八幡宮・天計神社・三所神社の八社が各々の鎮座地から総社宮へ行列を整えて集合し、総社宮を交えた九社で大祭が行われます。伝統的な祭だけに厳格な規則があり、その規則が守られてはじめて祭も順調に進みます。

祭りの順序 各社出発 → 移動 → 総社到着 → お入り → お遊び → 御神幸

祭りの順序

祭りの時間

時間表
午前6時00分 九社総代集合
7時00分 お入り
鴨神社 入御開始
7時45分 化気神社  入御開始
8時15分 松尾神社  入御開始
9時00分 日吉神社  入御開始
9時45分 素盞鳴神社 入御開始
10時15分 八幡宮 入御開始
10時30分 天計神社 入御開始
10時45分 三所神社  入御開始
12時00分  お遊び行事〔太刀振り、獅子舞(つぎ獅子)、棒使い〕
12時30分  御神幸〔号砲合図にて御神輿が順序よく境内に並び一斉に差し上げる。〕
13時30分  お立ち(還御)
 〔三所神社~鴨神社~天計神社~八幡宮~化気神社~松尾神社~日吉神社~素盞鳴神社の順で各神社へ〕
15時30分頃  終了

 所在地

   総社宮所在地: 吉備中央町加茂市場