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吉備中央町吉川地区にある記念館は同地区出身であり昭和を代表する造園学者である重森三玲を顕彰する記念館です。
重森三玲は日本美術学校で日本画を学び、その後造園、庭園学を独学で学び、氏独特のモダンを取り入れた枯山水庭園を各地に残す一方で、日本の伝統美である茶道、華道の奥義を極め、全国各地の古庭園の鑑別保存調査事業も行うなど、日本庭園界に多大なる功績を与えました。
この記念館は三玲氏が作庭の鑑賞と価値を高めるため結成した「京都林泉協会」(京都市)の協力で「日本庭園史大系」など多数の著作や鹿苑寺金閣をはじめとする著名庭園実測図などを収蔵しています。
記念館内は氏の残した書画などが多数展示されています。
この庭は昭和44年京都誂友禅協同組合から依頼を受け京都友琳会館へ作庭したものです。
デザインは尾形光琳や宮崎友禅斎の先進的芸術を尊重し、束熨斗模様にヒントを得て池庭を中央に、その周囲を石庭とし一部枯山水を配置した池和泉顕彰式庭園で、近代日本庭園の傑作と言われています。
名前の由来は友禅斎の(友)と光琳の(琳)から取られています。
平成11年京都友琳会館の閉館に伴い現在の吉備中央町賀陽庁舎へと移築されました。
三玲氏が18歳の時に取り組んだ処女作であり、現在重森三玲記念館横に移築されています。
この茶室は、三玲氏が岡山市内の民家へ築造し、その所有者である立岡皓男さんから寄贈を受け、平成11年6月に上竹地区の大村寺に移築されたものです。
無料
月~金 9時00分~16時00分
日曜・祝日 10時00分~15時00分
※閉館日:毎週土曜日、年末年始(12月28日~1月4日)