吉備中央町の首都移転構想
「M7クラスの直下型地震が、2022年から30年以内に70%の確率で発生する」と推測されている日本。
現在は政治や行政、経済などの機能が東京に全て集約されている「東京一極集中型」となっているため、首都直下型地震が発生した際にそれらの機能が全て止まってしまい、国の混乱を招く可能性が考えられます。
そこで、近年は首都機能を災害リスクの低い地方に移転する「首都移転」の必要性が唱えられ始めています。
吉備中央町が属している「吉備高原地帯」は、地質学者や専門家の間で地盤の強さが証明され、安全で安心できる地域と理論付けられた土地。
南北約2,800km、東西約3,000kmに広がる日本のほぼ中央に位置する町で、国内外の起業家や移住希望者、立地企業からも首都機能の移転先として注目されています。
吉備中央町は「首都岡山」を合言葉に、町の環境を整備するとともに、首都機能移転の実現を目指してさまざまな活動を行っています。
吉備中央町マスコットキャラクターへそっぴー
標高120m~500mの高原地帯にあり、土地の7割強を森林が占める吉備中央町。そのおよそ中央部に位置している「吉備高原都市」は、町の自然環境・風俗・伝統・文化を生かしつつ、保険・福祉・文化・教育などの機能をあわせ持つ地域コミュニティの実現を目指して開発されている計画都市です。
岡山空港まで車で約20分、岡山駅までは車で約40分と、交通アクセスの利便性にも優れています。また、自然が豊かな環境のため農業も発展しており、ぶどう(ニューピオーネ)やスイートコーン、松茸、白菜、自然薯、チーズなど、特産品・農産品が多いです。
さまざまな商業店舗が集積する複合施設。飲食店やコンビニ(スーパーマーケット)、衣料品店、生花店などが入居しています。その他、ホテルや銀行、町役場支所なども施設内にあるため、町内から多くの人が訪れる、吉備高原都市の「シンボル」ともいえる施設です。
吉備高原都市では分譲地の整備も進めています。分譲区画は面積が平均100坪を超える広々とした土地ばかり。上下水道が完備され、全戸にケーブルテレビ(インターネット接続可)が配線されています。また、電柱類地中化を行う(自然型等一部を除く)ことで、美しい街並みや景観が保たれています。
首都岡山に関する取り組みについて気になることを、Q&A形式でまとめました。
吉備中央町を中心に広がる吉備高原地帯は地盤運動が少なく、安定した「準平原」といわれています。地球年代学分野の観点から資源開発などを行っている「地球年代学ネットワーク」の理事長・板谷 徹丸氏によると、この一帯は深さ約20kmまでが1枚の岩盤になっているため活断層がなく、直下型地震の心配がありません。これは、3,400万年前に日本海で大規模な地殻変動が起き大陸が激しく変動した際も、同地帯は変動しなかったと研究で判明したことから分かっています。
吉備中央町では、「首都岡山」をより多くの人に知ってもらうため、これまで以下のような多くの取り組みを実施してきました。
その他にも、「未来シティOKAYAMA2023 マインクラフトクリエイティブアワード」の開催協力や、「首都岡山PRステッカー」の作成、「首都岡山」PR用懸垂幕の作成なども行っています。
「首都岡山」の活動をまだ知らない人も多いはずです。そのため、まずはより多くの人が首都岡山や吉備中央町を知るきっかけになるよう、今後は活動をPRする取り組みを積極的に行っていきます。
例えば、2024年3月現在では、「首都岡山」のPR用ラッピングカーの作成や、東京都営地下鉄車内へのステッカー広告掲載などを検討しています。また、一般社団法人ワンダーシップや岡山青年会議所などをはじめとした、県内の他団体との連携も強化していく予定です。
一般社団法人 ワンダーシップ 公式サイト 公益社団法人 岡山青年会議所 公式サイト
「首都岡山」の活動は随時実施中です。
気になる方は、吉備中央町のHPやインスタグラムからご確認の上、
ぜひ参加してくださいね!
また、首都岡山を応援してくださる方を随時募集しております。
活動にご賛同いただける方は、以下バナーからご応募ください。
COMMENT町長からのコメント
現在も国の中枢機能は「東京一極集中」の状態ですが、このままだと災害時などに全機能が止まってしまうなど多くのリスクが考えられます。そのリスクを回避するべく唱えられているのが「首都移転」です。
吉備高原は地盤が強固で安定しており、首都機能の移転先としてはうってつけの場所。また、2023年には政府から、デジタル技術の活用によって地域における健康・医療に関する課題の解決に重点的に取り組む自治体として「デジタル田園健康特区」に指定されました。
今後は、わが町にそのようなポテンシャルがあることもあわせてさらに情報発信をすることで、より多くの人や企業から関心を持っていただき、実際に訪れていただけることを目指し、取り組みを続けてまいります。
吉備中央町長山本雅則