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「大自然の圧倒的な介在が人をハイブリッドにする」 東京から移住してきた株式会社トーイングウーマン代表の新井たか子さんにお話をお伺いしました。

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年12月25日更新

「大自然の圧倒的な介在が人をハイブリッドにする」

東京から移住してきた株式会社トーイングウーマン代表の新井たか子さんにお話をお伺いしました。

 

 

Q 移住前はどちらに住んでいましたか?

―東京都内です。元々、広告代理店の営業をやっていました。結婚後専業主婦に憧れて1ヶ月試してみたら、すぐ飽きてしまって!しかも、今まで自分のお金ですべてやってきたけれども、そうではない環境は精神的に無理だなと思いました。すべての事柄において、自分の収入がなく、誰かのお金を使うということがすごく苦しいということに気づいたのです。

 

Q それで起業を決意されたのですか?

―やっぱり働きたいと思った矢先に、ありがたいことにすぐに息子を授かりました。起業したのは息子が7ヶ月で保育園に入るタイミングです。だから結局ブランクは1年半ぐらいです。

 

Q 起業した理由は何ですか?

―古巣の代理店に復帰するのもいいなと思っていました。でも深夜12時まで働くこともあったり、私の大好きなクリエイターとのミーティングができにくかったり、子育てしながらは厳しいと判断しました。

そこで、他の職種も何社か受けました。でも、最終的に子供が0歳で、近くに親がいないということが不利になることが何回かありました。今までのように、血と汗と根性でなんとかなるというのが通じない世界があることに気付かされました。

 

Q それで起業を思いつかれたのですね。

―「オンラインアシスタント」というサービスを提供する会社をやろうと思いました。私と同じような状況で働きたいけど働くことができない人がいる。でも、完全にリモートワークで、パソコンがあってセキュリティがある状況があれば、仕事できるよねって。

 

Q コロナ前では、まだリモートワークは認知されていなかったですよね。

―そうです。チャットワークや経理、タスク管理ツールが少しずつクラウドでできはじめていた頃でした。幸運にもお友達が経営している会社が初めてのお客様になってもらってスタートしました。そのあと少しずつですが、組織作りを考えているようなスタートアップの会社のお客様が増えていきました。

 

Q 具体的な仕事内容を教えてください。

―営業とクリエイティブな仕事はできないので、そのサポートの部分と、労務、総務、人事です。現在は、20人ぐらいのスタッフが地方や、海外にいます。かつて第一線で働いていた方が子育てや家庭の事情で働くことができない。そういう方達が1日、3、4時間ぐらいリモートで仕事をしています。

 

この事業は、ビジネスというよりも、かつて社会的弱者を経験した私のような環境にいる方の問題を解決したいという社会活動をしている気持ちです。この資本主義社会で生きていく上で自分のお金を自由に使えるということが、心の健全を保つことになると思っています。服を買ったり、ちょっといい野菜を買ったり、カフェに行ったり、そういうことが自由にできる経済的な余裕が特に女性には必要だと思っています。

 

 

 

Q 移住をしようと思ったきっかけは何ですか?

―コロナ禍になってあっというまにリモートワークが増えていき、オンラインで営業も、契約もできることになりました。私が都内にいる理由は、営業に行くためということだったのですが、それがどこの場所にいてもできるとわかった時、都内を離れることができると思いました。

 

Q なぜ都内を離れたかったのですか?

―都内では子育てがやりづらいと思っていました。住むなら山や海や川がある田舎がいいなって思ったからです。子育てをする上で大自然の圧倒的な介在が人をハイブリッドにすると思っています。

それからもう一つ、4年ぐらい前から地方創生や、林業をきっかけに1次産業に興味がありました。でも、現場がわからないと机上の空論でしかないです。だから、実際に自分の目で見て、フィールドワークしてみたかったんです。

 

Q なぜ吉備中央町だったのですか?

―3択でした。沖縄、徳島、吉備中央町。それぞれに知り合いがいました。その中でも沖縄と徳島は交通手段に不安がありました。何かあった時に、島で孤立してしまう可能性もある。それに比べて吉備中央町は空港まで車を使うと20分で行くことができます。しかも信号が3つしかないんですよ。

もう一つ、吉備中央町は地盤が1枚岩の岩盤のエリアなので、どんな地震があっても揺れにくいという理由もありました。

 

Q 息子さんも、賛成してくれましたか?

―「どこでもいいよ。」って言ってくれていました。「山の上、いいね。」って。今では「ママ引っ越してきて本当によかったね!」って言っています。小学校も建築家が作った校舎で3方向ガラス張りの抜けのいい校舎で、環境的にもいいなと思っています。

 

Q 移住してみて予想外だったことはありますか?

―予想以上に大自然でした。子供達がカナヘビと共に登校してカナヘビと共に帰宅するとか、猪の痕跡があるとか、校庭にウリボウ(猪の子供)が出るとか、熊よけの鈴が配られるとか。夜、キツネがギャアギャア泣く音が聞こえたり、朝起きたら猪が掘っている痕跡があったり、全部想定外でしたね。

 

Q 移住前と生活が変わったのはどんなところですか?

―渋谷のマンションに住んでいたのですが、1階がコンビニだったんですよ。スーパーもドラッグストアも近かったです。便利でしたよね。でも不便だからこそ、今までお金で解決してきたことを自分でどうにかしてみようと思うようになりました。春には知り合いから梅をもらって梅シロップを作るとか、冬には白菜をもらってキムチを作るとか。自分でもびっくりしています。心の余裕ができたのでしょうね。

 

Q このオフィス(イノベーションヒルズ)も素敵ですね!

―すごく気持ちいいです。都内にいた時は、色々なところで仕事をするカフェジプシーでした。でも、ここは色々なお部屋があったり、外で裸足になったりすると気持ちよくて気分を変えることができます。

 

 

↑イノベーションヒルズ内のオフィス

 

Q 吉備中央町の一番の魅力はなんですか?

―圧倒的な子育てのしやすさだと思います。例えば給食費が無料とか手厚い制度があります。あとみんなが知り合いで親戚みたいな感じです。だから、子供も預けやすい。

それから、地元の習い事をすると、どの小学校にも知り合いができます。ダンス、空手、サッカーなどがあるのですが、各小学校から数名ずつきているので、横のつがなりも増えますね。

知り合いが増えると何がすごいって野菜がもらえるんです。松茸とかね!もうびっくりしましたよ!松茸ってもらえるもの!?って

やっぱりこの町の1番の魅力ってコミュニティだと思います。仮に子供がいなくても各自治会があってお世話してくださる方が偏見や差別なく、すごく親切にしてくださるので、すごくいい環境だと思います。

 

Q 今後の展望などはありますか?

―「リモートアシスタント」の事業以外にも、散見される社会問題を微力ながらに解決できるのではないかな?と少しずつ動き出しています。

 

 

 

Q 最後に吉備中央町に移住を考えている人にメッセージをお願いします。

―移住の候補先の事前の下見は十分したほうがいいです。私は1年間かけて3カ所何度も行いきました。季節ごとに行かないと寒さや暑さがわからないですからね。

あと、人間関係は実際にコミュニティに入らないと本質はわからないこともありますが、事前の下見中に少し地元の方と話すと様子がわかったりします。だから、ちょっと気になるなっていう土地があったら何度も足を運んでみることが大切だと思います。

 

 

(コメント)

新井さんご協力いただきありがとうございました。

新井さんが吉備中央町の大自然の中で子育てをしながら、社会的問題を解決するためにアクティブに働かれている姿がとてもかっこいいなと感じました。

 

 

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